秘密のI love you

答えはいつだってステージにある

滝沢演舞城2013

千秋楽後にクリエってやっぱりスケジューリング間違ってたと思うんだけど、ぜいぶどうさんお忙しいですからね!さすがですね!というわけでクリエの話ばっかりしてるけど演舞の総括も。これだけがんばって通ったんだからやっぱり書いておかなければいけない。レポではないです。






遡ると去年の秋、りょーたがこーいちさんソロコンのバックにつくとわかったころからぼんやりと思っていたことがあって。もしかしてSHOCKにも出るんじゃないかって噂されていた頃に、だったらぜい3人とも出られたらいいのになあって。人数的には合うから。結局SHOCKはりょーただけで、えだしょたは演舞があるからだよねって自分を納得させていたんだけど、本当は悔しくて。こんなこと考える方が恐れ多いのかもしれないけど、本人たちはそんなこと思ってないかもしれないけど、でもわたしははやしくんにSHOCKに出てほしかったです。出られるひとだと思っています。
だからその分、春のお仕事への思い入れも強くて。誰でもいいような場所ではなくて、はやしくんじゃなきゃできないようなことをしてほしかった。はやしにこれをやってほしい、ここを任せたい、そう思われる必要とされるひとであってほしくてそれを見たかった。それくらいのお仕事じゃなきゃ納得できないって思ってました。それだけ、期待していたんだなぁと今になって。


初日、ほっとんど見えない見切れ席だったけど(笑うところ)わたしの期待は間違ってなかったって思えて本当にうれしかった。はやしくんとえださんは、必要とされてここに立ってるんだってわたしには感じられた。だからすぐに迷ってた日のチケットを手配したしこの春は演舞に全力になろうって決めました。
期待をいい意味でいつも裏切ってくれるひと。期待以上をいつもみせてくれるひと。すごいなぁと思う。この春はすごいすごいってそればっかり言ってるけどほんとに、すごい。
えだしょたで滝様のフライング受け止めるのも。華やかな場面ではなくても大事な場面でいつも滝様の後ろにいるのも。半蔵と富樫も。信頼されて、任されて、きみたちじゃなきゃいけないって与えてもらった場所なんだよね。そしてそれを期待されている以上のクオリティでみせることができるひとたち。かっこいいなあ。


演舞のはやしくんの見どころは?って聞かれたときに、ここにチケ代!ってポイントはどこだろうって考えたらなかなか難しくて…ひとつの場面というよりは、出ているところぜーんぶ見逃せないしぜーんぶ見どころだよって、ただのでれかよって話なんだけど。
でも一つだけあげるならやっぱり、富樫。2幕「義経」の一場面、安宅の関で出てくる役です。この場面でしか出てこないのだけれど、ここは結構重要な場面だと思っていて。義経と弁慶の絆を象徴する場面でもあるし。富樫はあくまで関所を守る役人であって、主となるのは義経と弁慶なのは重々承知のうえで、でもあの場面で舞台の空気を作っていたのははやしくんの富樫だと思うのです。滝様とも、京様とも真向から対峙して演じなくてはいけなくて、でも全然負けてなくて、間合いの取り方も絶妙で、心情の変化もきちんと表現していて。はやしくんだからこそ、の富樫だった。初日は表情が全く見えなかったんだけどそれでも空気は伝わってきて、2日目に正面から見たら富樫の感情が一気に伝わってきて泣いてしまったんだよね。間違っていると分かったうえで自分の正義を貫く富樫はどこかはやしくんに重なるなぁとも思えて。富樫は正義だ、はやしくんは正義だ、ってずーっと思っていました。ほんとにすきだった。


ラストの殺陣では兵士役でしれっと混ざってるんだけど、その気迫がものすごくて。当たり前なんだけど富樫とは全く別人なの。三郎を斬るところがめちゃくちゃかっこいいんだけど、その後の方がすきだったかもしれない。雨が降り出してからの、義経に向かっていく姿がとても強くてまっすぐでだけど切なくて、ここでまた泣いてたのはわたしです。半分以上は舞台の後方にいるからほとんど見えてないんだよね。(わたしはずーっと追ってたんだけど)それでもそこには一人の兵のストーリーがあって、一瞬も手を抜いていなくて、それがはやしくんだなぁって。


びっしょぬれになってからの、最後のWITH LOVEはほんと、ずるいですね。うぃずらぶはあったかいやわらかいイメージで、えださんなんか聖母のような笑顔なんだけど。今年のはやしくんは凛としてて力強くて、ひたすら前に向かってるなって感じるうぃずらぶでした。「君と今ここにいる 鮮やかなままに」「忘れないよこの想い」よりも「過去から未来へ扉を開いて」「新しい時をまた刻んでゆく」っていう感じ。メイクのせいもあると思うけれど、きりっとして凛として、すごーくかっこいいの。去年はもっとふわっとやわらかーい感じだったのにな。感動して終わるというよりは最後まですごくパワーをもらえるような、また次も楽しみだなって終われるような、そんなうぃずらぶでした。たまに、幕が下りる直前に、ありがとーって口パクするのはずるいよね。最後までやられたなああああっていう、そんな日もありましたね。




ひとつひとつの出番を確実にきちんと魅せて、いつだって最高のものをみせてくれて、それを47公演やり通したことが素晴らしいと思います。何事にも全力で、まっすぐ向き合っていく。この春のはやしくんは「凛」という文字がとにかく似合うひとでした。ありがとうと伝えたいのはいつだってわたしの方。楽しい春をありがとう。お疲れ様でした。