秘密のI love you

答えはいつだってステージにある

君のトリコさ

クリエのことも書きたいのだけどなかなか進まないのでこちらから。はやしくんが”演じる”ことについて。





今年の歌舞伎では1人3役という大きな見せ場をいただき、見事に期待に応えました。いやきっと期待以上だった。はやし担じゃなくても、見た人の感想にはやしくんすごいねって言葉がたくさんあったのがその証拠かなって。歌舞伎の前に「鼠、江戸を疾る2」の撮影は終わっているわけですが、こうしてお芝居をする機会が続いて、お芝居って楽しい、もっとやりたい、またドラマに出たい、って思ってくれてるんだよね。はやしくんのお芝居もっと見たいよ。



はやしくんの演技ってどんな役でもどこかにはやしくんらしさが感じられるなと思っていて。歌舞伎はそういう役をもらっていることもあるだろうし、ドラマは歌舞伎を見てキャスティングして下さったようなので当然かもしれないけど。冨樫も秋友も、まっすぐで誰かのために行動できる、ひとを信じる強さを持っているひと。凛とした空気を纏うひと。それははやしくん自身がもつものだと思う。




お化けのシーン、雪女のおふゆは愛する男に裏切られて化物になってしまったけれど、ただ恐ろしいだけではなくて心の奥の悔しさ哀しさも垣間見えたのがよかった。そして3役の切り替え、演じ分けがほんとにすごかった。3役が全く違うことがちゃんとわかるのに、その切り替わる瞬間が見えない。意識して切り替えてるというより無意識にそれができてる気がして。声がいい、聞きやすい、だけじゃない、演じることに対する勘がすごくいいんじゃないかなって。




演じるということは自分ではないひとになるはずなのに、演じるほど、熱が高まるほど逆にらしさが見えてくるはやしくんのお芝居は、ある意味ではまだまだ未熟なんだろうな。とーりくんみたいに役に染まってしまうタイプの方が評価されるような気がするし。これからもっといろんなお芝居をして、幅を広げられるといいな。ヒメアノ〜ルを見て、剛くんのような”命で演じられる俳優さんになりたい”と思ったなら、いつかそれを見られる日を待ってるね。あまり個人的な目標を言わなかったはやしくんがこんなに強い言葉を発信するって、よっぽど強く感じるものがあったんだろう。確かにヒメアノ〜ルの剛くんはほんとにすごかった。




何にでもなれる、どんな色にも染まる、そんなまっすぐさと白さを持つのがはやしくんだと思うから。らしさを大事にしてもっとその色を出せるようになればいいなとも思うし、その時々で全く違う色が見えたらきっとおもしろいだろうなぁとも思うし。歌とダンスがいちばんなのかなって思っていたはやしくんが、こんな俳優さんになりたいって夢を持ってるいまがわたしはとても愛しくて嬉しいです。次はどんなお芝居に出会えるんだろうね。まだまだ世界は広いから、もっともっとその世界を広げていってほしいんだ。歌も踊りも芝居も、表現することを続けていってくれたら。そんな未来があるのなら。わたしはその未来にいきたいなぁ。