秘密のI love you

答えはいつだってステージにある

同じ空見てる君に 手を振るから

ANOTHER千秋楽お疲れさまでした。


結局、3年目の秋も日生劇場に通いました。今年もここで会えたのが嬉しくて、正直出番とか役とかどうでもよくて、ただそこにいて踊ったりお芝居したり歌ったり、笑っているからそれだけで良かったんだなって。終わってみればあっという間で、いろいろあったけど楽しかったなぁってそれに尽きる。1ヶ月を振り返ってみようと思います。




初日。幕が上がって見つけたのは眩しくてきらきらの笑顔。その瞬間に、まだ何も始まってないのに、あぁ間違いないんだなぁって思えた。それはいつかの夏にみた景色と似ていて、その確信は間違っていなかったんだと思う。ほんとに、きらきらしてたの。このひとに会うためにわたしはここにいるんだって、それでいいんだって思えた。
出番はそんなに多くはなかったけど、だいすきなダンスがたくさん見られたから割と満足で、要所要所では立ち位置もいいところにいたし。ショータイムはいえすのーにばくはつして半泣きで見てて←ワンフレーズでも歌声が聞けるのは嬉しくて仕方なかったな。


こうして日生通いが始まるわけですが、ほんと忙しかったので自分のコンディションが良くなくてしんどい時もあったし、22日に入ったときははやしくん自身が気持ちが入りきれてないように見えて。体調悪いのかなって思ってしまったくらい、顔も疲れてたし本調子じゃなかった。他のひとの目にどう映るだろうって思ったら悔しくて、こんなもんじゃないのにどうしてって腹が立って仕方なくて。すきになってからそんなことなかったから意意外でもあったけど、でもやっぱり舞台に立つものとしてそれはいけないと思うんだよ。正直もう残りは手放そうかと思ったくらいには残念な気持ちでいっぱいだったけど、結果的には最後までがんばって良かったなとは。




はやしくんの役は、舞台上では一度も呼ばれなかったウッズという名前をもらっていて。墓場の島の原住民でソルを守るひと。長に従ってはいるけど、何よりソルを大事に思っていて自分の信念にまっすぐなひと。えだちゃんとニコイチなのがすごく可愛くて嬉しかった。
戦いには参加しないしひたすら看病してるから動きが少なくて、役柄を表現するようなシーンも少ないのはちょっと悔しかったです実は。セリフのひとつひとつはよかったけど、もっとはやしくん自身が創り上げて表現するものを見てみたかったなっていうのが本音。それでも、ユウマの父とユウマの再会シーンとか動きだけでみせる場面ではらしいなぁって思うところもあって、少ないなりにみせようとしているのは感じました。
そう思えるまでには時間がかかって、2週目にみたときはまだよくわからなかった。わたしの見方の問題かもしれないけど、はやしくん自身がまだ表現しきれてない気がして、それはまだ未完成だからなのか表現しようとしてないのか読み取れなくて、もやもやしてたんですよね。


この舞台の出演者で一番歴が長いのははやしくんで。(がっきーはわからないけど。)後輩がメインの舞台で、大きな役をもらったわけでもなくて後ろで踊ってるはやしくんは何を思ってこの舞台に立ってるんだろうって、そんなことを考えてるから余計に役に入り込めてないように見えたのかもしれないね。きっとそんなことはなくて、どんな場所だって自分のすべきことに徹することができるひとだと思ってるけど。
最後の週にやっと少し掴めてきて、前楽と千秋楽の演技はすごく良くなっていて、細かいところまで表現していたから安心しました。シェイクスピアの行で天に手を伸ばしていたのが儚くてキレイだだったし、することない場面でも(そもそもこれが問題だと)仕事探してて。鼓動も、最初は歌詞もあやふやだったけど最後はちゃんと表現してて。だいすきな曲をはやしくんが歌ってて、曲の世界をみせてくれるのはちょっとたまらないものがあったよ。


千秋楽のカーテンコールはとうじゅみんな挨拶があって、自分の番がきたら待ってましたとばかりに元気に喋り出したはやしくんは本当にかわいかった。なんかそれ見たら力が抜けちゃって、きっとこのひとは舞台があれば何だって楽しんでやっちゃうんじゃないかなって、心配いらなかったのかもなって、笑ってしまったんだけど。


わたしはついつい多くを求めてしまうからいけないなと思うんだけど、結局笑っててほしいだけだし楽しんでるならそれでいいんです。どんなに素晴らしいパフォーマンスしてたって楽しくなさそうにされたら何の魅力もなくなってしまう。全力で歌って踊って楽しんでるきみがいればそれでいい。わたしの幸せはそこにあるってわかったから、これからもその笑顔を見ていたいなぁ。
また次の季節もきっとどこかで会える。それを楽しみに待っていますね。3度目の秋も、ありがとう。